========================================================= 仮想COMドライバについて Ver 4.60 CONTEC Co., Ltd. ========================================================= --- 目次 --- 1.はじめに 2.ファイル説明 3.仕様概要 4.仮想COMドライバのご利用方法 5.その他 6.詳細仕様 7.動作確認アプリケーション 8.バージョンアップ履歴 9.Ver1.06からのバージョンアップ方法 -------------------------------------------------------------------------- 1.はじめに LAN接続しているPCから LAN(仮想シリアル)接続したシリアル機器をPC上のシリアルインターフェース(ドライバ経由)から利用することができます。 COMポートへのアクセスは、Windows標準のWin32API形式でアクセスします。 -------------------------------------------------------------------------- 2.ファイル説明 - 仮想COMドライバ FITVCOM.INF 仮想COMドライバ用のINFファイル FITCOM.SYS 仮想COMドライバ VCOMSRV2.EXE 仮想COMサーバ PNPPROTS.DLL 仮想COMポート設定用のDLLファイル VCOMSRV2.LNK ショートカットファイル -------------------------------------------------------------------------- 3.仕様概要 ・対応OS: 32bit OS Microsoft Windows 10 64bit OS: Microsoft Windows 11 Microsoft Windows 10 Microsoft Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021 Microsoft Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC Microsoft Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016 Microsoft Windows Server 2022 Microsoft Windows Server 2019 Microsoft Windows Server 2016 ・Hyper-V をご使用の場合、Guest OSが以下のOSに限り対応といたします。 Hyper-V ( Windows Server 2016 (64bit) ): 対応 Guest OS: Windows 10 (32bit) ・対応アーキテクチャ x86 x64 ・対応デバイス [RP-COM Series] RP-COM(FIT)H, RP-COM(FIT)H-AF, RP-COM(FIT)GY, RP-422(FIT)GY [CONPROSYS nano Series] CPSN-MCB271-S1-041(本体COM), CPSN-COM-1PD ・対応COMポート:既存のポートに続く番号が割り当てられ、同時利用は32ポートまでになります。 ・ボーレート:以下リストの何れかになります。 300bps, 600bps, 1200bps, 2400bps, 4800bps, 9600bps, 14400bps, 19200bps, 38400bps, 57600bps, 115200bps, 230400bps, 460800bps, 921600bps ・フロー制御:制御なし、ハードウェアフロー制御 (XON/XOFF制御には未対応です) ・データビット:8ビット, 7ビット ・パリティビット:パリティなし、偶数、奇数 ・ストップビット:1, 2 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 設定可能なシリアル通信のパラメータはハードウェアに依存します。詳細は各製品の仕様を確認してください。 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == -------------------------------------------------------------------------- 4.仮想COMドライバのご利用方法 4-1.使用上の注意 4-2.ドライバのインストール手順 4-3.設定方法 4-4.アンインストール手順 -------------------------------------------------------------------------- 4-1.使用上の注意 仮想COMドライバを使用する場合は、次のことに注意してください。 - 仮想COMは、F&eITプロトコルを使用しています。 ネットワークの設定に、インターネットプロトコル(TCP/IP)が設定されている必要があります。 - 仮想COMポートを制御するアプリケーションが起動する前に、接続先仮想COMドライバ対応COM機器が、起動されている必要があります。 - 仮想COMポートを制御するアプリケーションおよび接続先仮想COMドライバ対応COM機器のCOMポートに接続されたデバイスによっては、正常に動作しない場合があります。 -------------------------------------------------------------------------- 4-2.ドライバのインストール手順 1.[Setup.exe]を実行します。(Windows10/Server 2019/Server 2016は[VCOM_forWin10]を使用) 2.ウィザードが動作しますので、手順に沿ってインストールします。 3.[コントロールパネル] の[デバイスマネージャー]を選択し、次画面へ進みます。 4.メニューバーの操作から、[レガシーハードウェアの追加]を選択します。 5.[ハードウェアの追加ウィザードの開始] 画面にて[次へ]を選択して次画面に進みます。 6.[ウィザードでほかのハードウェアをインストールできます] 画面で[一覧から選択したハードウェアをインストールする(詳細)]を選択し、次画面に進みます。 7.[インストールするハードウェアの種類を選択する] 画面で[ポート(COMとLPT)]を選択して次画面に進みます。 8.[デバイス ドライバの選択] 画面にて[CONTEC]を選択し、[F&eIT Virtual COM Port]を選択します。 9.[ハードウェアのインストール開始] 画面で[F&eIT Virtual COM Port]が表示されているので次画面に進みます。 10.ファイルのコピーが行われ、インストールを完了します。この際スタートアップフォルダにVertual COM Serverプログラムが自動的に登録されます。 -------------------------------------------------------------------------- 4-3. 設定方法 1.[コントロールパネル] より [デバイスマネージャ] を選択します。 2.[ポート(COM/LPT)] をダブルクリックし、設定をする仮想COMデバイスの[プロパティ(R)] を選択します。 3.[Factory IT Virtual COM Port] から [port setting] を選択します。 4.必要な設定を行い、[OK] を選択します。 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == - IPアドレスの設定は必ずしなければなりません。 - [port setting] のIPアドレスには、接続先 RP-COM(FIT)H / RP-COM(FIT)H-AF / RP-COM(FIT)GY / RP-422(FIT)GY / CPSN-MCB271-S1-041(本体COM) / CPSN-COM-1PDのIPアドレスを設定します。 - IPアドレスを0.0.0.0に設定することで、そのCOMポートはLANを使用しない設定になります。 - 設定を変更した場合は、仮想COMサーバ(vcomsrv2.exe)を停止後、再起動してください。 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == 注意 == -------------------------------------------------------------------------- 4-4. アンインストール手順 1.[コントロールパネル] より[デバイスマネージャ]を選択して起動します。 2.[ポート(COMとLPT)]から[F&eIT Virtual COM Port]を選択して右クリックし、[削除]を選択して削除します。 3.スタートアップフォルダ(*1)に登録されている仮想COMサーバ[VCOMSRV2](ショートカットファイル)を手動で削除してください。 (*1)Windows8.1以降の場合C:\ProgramData\Microsoft\Windows\startmenu\startup\ -------------------------------------------------------------------------- 5.その他 上記の項目内容は予告なしに変更されることがあります。 この資料に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。 この資料の一部または全部を無断で使用、複製することはできません。 -------------------------------------------------------------------------- 6.詳細仕様 仮想COMドライバの詳細仕様については、ヘルプファイルをご参照ください。 -------------------------------------------------------------------------- 7.動作確認アプリケーション 本仮想COMドライバで動作確認を行ったアプリケーションは以下の通りです。 ・ハイパーターミナル(送信、受信、ボーレート等の設定変更、ファイル送受信) ・TeraTerm(送信、受信、ボーレート等の設定変更) ・MSDN付属のMSCOMM.OCXサンプルプログラム:VBTERM.EXE(送信、受信、ボーレート 等の設定変更) ・弊社PCIバスボード用標準COMドライバCOM-DRV(W32)付属プログラム (送信、受信、ボーレート等の設定変更) COMMCHK.EXE、VBサンプル、VCサンプル -------------------------------------------------------------------------- 8.バージョンアップ履歴 Ver.4.60 2024/01 ・Windows 11 23H2での動作を確認 Ver.4.50 2022/12 ・Windows 10 22H2での動作を確認 Ver.4.40 2022/11 ・Windows 11 22H2での動作を確認 Ver.4.30 2022/03 ・対応OSを追加 対応OS: Microsoft Windows Server 2022 (64bit) Ver.4.20 2022/01 ・Windows 10 21H2での動作を確認 ・対応OSを追加 対応OS: Microsoft Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021 Ver.4.10 2021/12 ・対応OSを追加 対応OS: Microsoft Windows 11 (64bit) Ver.4.00 2021/06 ・Windows 10 21H1での動作を確認 ・対応OSを改定 対応OS: Microsoft Windows 10 (32bit/64bit) Microsoft Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016 (64bit) Microsoft Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC (64bit) Microsoft Windows Server 2019 (64bit) Microsoft Windows Server 2016 (64bit) Ver.3.70 2020/12 ・Windows 10 20H2での動作を確認 ・Windows10 のセキュリティポリシー(メモリの整合性)に対応 ・対応OSを改定 対応OS: Microsoft Windows 10 (32bit/64bit) Microsoft Windows 8.1 (32bit/64bit) Microsoft Windows 7 (32bit/64bit) Microsoft Windows Server 2019 (64bit) Microsoft Windows Server 2016 (64bit) Microsoft Windows Server 2012R2 (64bit) Ver.3.60 2020/07/13 ・Windows 10 2004での動作を確認 Ver.3.50 2019/11/27 ・Windows 10 19H2での動作を確認 Ver.3.40 2019/10/08 ・Windows Server 2019 対応 Ver.3.30 2019/07/26 ・CPSN-MCB271-S1-041(本体COM)、CPSN-COM-1PDに対応 Ver.3.20 2019/07/02 ・Windows 10 19H1での動作を確認 Ver.3.11 2018/01/08 ・Windows Server 2016 対応 ・Hyper-V Server 2016 対応 Ver.3.10 2017/03/07 ・Windows 10 ドライバ署名ポリシー変更に対応 Ver.3.00 2016/01/06 ・Windows 10 対応 (32bit/64bit) ・SHA-2署名対応 Ver.2.26 2015/04/06 ・シリアルデータ送信中に仮想COMサーバのLAN再接続機能を行うとRTS/DTR信号がクリアされる問題を修正 Ver.2.25 2015/02/03 ・特定のタイミングでバッファクリアを行うとハングする問題を修正 ・仮想COMサーバのLAN再接続機能を行うとボーレートが初期値に戻る問題を修正 Ver.2.24 2014/01/24 ・Windows 8.1 対応 (32bit/64bit) ・Windows Server 2012R2 対応 (64bit) ・Hyper-V 2.0, Hyper-V 3.0, Hyper-V 3.1 について追加 ・ドライバライブラリはVer2.23から変更なし。 Ver.2.23 2013/06/21 ・プロパティページにて StopBit 1.5が表示されている 及び Stop Bit 2を設定しても反映されない問題を修正。 VCOMSRV2.EXE, fitvcom.sysはVer2.22から変更なし。 Ver.2.22 2013/6/12 ・32bitOSにインストールするとブルースクリーンが発生する不具合を修正。この問題はVer.2.21のみで発生する。 VCOMSRV2.EXE, pnpports.dllはVer2.21から変更なし。 Ver.2.21 2013/04/19 ・下記 64bitOSでの動作に対応 - Windows 8, Windows 7 - Windows Server 2008R2, Windows Server 2012 ・Windows 8 対応 (32bit) ・HyperTerminalでファイル送信にて転送を実行したときに、送信完了直前にロックする問題を修正。この問題は Ver.2.12以降でしか発生しない。 Ver.2.20 2012/07/15 ・Windows Server 2003 / 2008 対応 ・Windows Server 2008 Hyper-V について追加 (Readme*.txt) ・プロパティページからシリアルポートの可変機能を追加 ・プロパティページのport settingsの日本語化 ・仮想COMサーバーのポップアップに再起動を追加 ・仮想COMサーバーのアプリケーション優先度の可変機能追加 高速にすると仮想COMサーバーが高速で動作いたします。しかし、 環境によっては 負荷が増大するため 全体のパフォーマンスが落ちる可能性がございます。ご了承ください。 ・仮想COMサーバーのLAN再接続機能を追加 この機能はシリアルポートがオープンした状態でLANが断線し、生存時間によってメディアコンバータが 接続を切断した場合、LANが復旧したときに仮想COMサーバーがメディアコンバータに対して 再度、接続を行う機能になります。 ・仮想COMサーバーのLANの再接続を行った場合にポップアップバルーンの表示/非表示の機能追加 Ver.2.12 2011/02/11 ・ReadFileの値が0を指定したとき、ブルースクリーンになる問題を修正。 VCOMSRV2.EXE, pnpports.dllはVer2.10から変更なし。 Ver.2.11 2010/10/14 ・Flex Net Viewer Series 1製品のサポート開始 RP-VL-R-02 VCOMSRV2.EXE, pnpports.dll, fitvcom.sysはVer2.10から変更なし。 Ver.2.10 2010/07/30 ・Windows 7 対応 ・ハードウェアフローで使用していた場合、CPUの使用率が100%になる現象を修正。 ・仮想COMサーバーのバージョン表示に仮想COMドライババージョンも表示するように変更。 Ver2.09 2008/01/23 ・Ver.2.08をインストールした際に、仮想COMポートがオープンできなくなる現象を修正。 fitvcom.sysのみVup。(VCOMSRV2.EXE, pnpports.dllは変更なし) Ver2.08 2007/11/30 ・Window Vistaで、仮想COMサーバーが正常に終了しない不具合を修正。 ・仮想COMサーバーのポップアップにバージョン表示の項目を追加。 ・仮想COMサーバーの2重起動時、エラーメッセージを表示するように変更。 ・Flex Net Viewer Series 2製品のサポート開始 RP-VL-S-01, RP-VL-R-01 Ver2.07 2007/09/05 ・Windows Vistaをサポート Ver2.06 2007/04/26 ・稀に、通信が切れる場合があったのを修正。 この問題は、コンパチブルアドホックモードで使用した場合に発生しやすい。 Ver2.05 2006/11/11 ・Port Number の設定範囲を 0-8 に拡張。 FX-DS540-COM2 の 8ポート目に対応。 ・Retry Time の設定範囲から None を削除。 ・Retry Count の設定範囲から None を削除。 Ver2.04 2006/07/24 ・VisualStudio2005のSerialPortクラスでOpenできない問題を回避。 ・VisualStudio2005のSerialPortサンプルで動作を確認。 ・このバージョンはβ版です。 Ver2.03 2006/04/20 ・ネットワークが切断されている状態で2回以上CreateFileして、以後ネットワークが 接続された場合にCreateFileができなかった不具合を修正。 Ver2.02 2006/03/06 ・仮想COMサーバーとプロパティページDLLでIPアドレスとボーレートの文字列が長い 場合に設定と通信ができなかった不具合を修正。 Ver2.01 2006/02/02 ・仮想COMサーバーで機器IDを指定した場合にMACアドレスの最下位が0xffに近い時、 機器を自動検出できない場合があるのを修正。 ・仮想COMサーバーでRP-COMの電源が入っていない場合にCreateFileでメモリリーク が発生していた不具合を修正。 Ver2.00 2005/10/01 ・RP-COM(FIT)H、RP-COM(FIT)H-AFに対応。 ・5120バイト以上の送受信に対応。 ・機器をIPアドレスではなく機器IDでも指定できるように修正。 ・DCBのフラグfNullに対応。 ・ClearCommErrorの詳細な引数に対応(詳細はヘルプを参照ください)。 ・EscapeCommFunctionに対応(詳細はヘルプを参照ください)。 ・ネットワークパケット喪失時の再送に対応。 Ver1.09 2005/02/16 ・仮想COMサーバーが複数同時起動しないように修正。 Ver1.07 2004/11/11 ・プロパティページで設定されたフローコントロールがNoneになっていた場合に、 Hardwareの場合と同等の処理になっていた点を修正。(VCOMSVR2.EXEで修正) Ver1.06 2004/10/06 ・RP-COM(FIT)の電源が入っていない場合にCreteFile関数がエラーを返すように修正。 Ver1.05 2004/09/24 ・COMポートに対してCreateFile関数を実行してオープンし、すぐにWriteFile関数 で出力できなかった問題を修正。 ・アプリケーションからボーレート、データビット、パリティビットの変更をできる様に対応。 ・連続受信処理中にドライバ内でデータの取りこぼしが発生する場合があった問題を修正。 ・MSCOMM.OCXを使用し連続送信した場合に、エラーイベントが発生してデータ送信ができ なかった問題を修正。 (その他) ・従来COMポート削除はセーフモードのみの対応でしたが通常モードで削除できる様に対応。 ・ハイパーターミナルのXModem,YModem,ZModemによるファイルの転送に対応。 ・その他、既知の不具合に対する修正 Ver1.04 2004/04/01 ・COMポートの指定可能数を拡張 (10ポートから32ポートへ拡張) ・受信割り込み処理への対応 ・受信時のデータ長指定に対応 ・受信処理のパフォーマンス向上 ・制御ラインの情報取得に対応 Ver1.03 2003/07/04 今までに報告されたいくつかの問題点を修正 Ver1.00 2002/01/11 ファーストリリース -------------------------------------------------------------------------- 9.Ver1.06からのバージョンアップ方法 Ver1.06からのバージョンアップは、VERUP.BATファイルを実行し、プロパティページの 設定をし直す事でできます。 1.タスクトレイから仮想COMサーバーを終了します。 2.VERUP.BATをMS-DOSプロンプトから実行します。 3.デバイスマネージャからプロパティページの設定を行ってください。 4.Windowsを再起動してください。 ==========================================================================