太陽光発電 計測・監視システムのよくあるご質問

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Q1
太陽光発電設備を遠隔で監視するには、どうすればよいでしょうか?
A1
SolarView Airを使用すれば、インターネット経由で遠隔監視が可能です。計測装置+4G LTE回線+クラウドサービスがワンパッケージになっており、回線契約がセットになった上、そのまま屋外設置可能な樹脂キャビネット内に構成された商品です。遠隔地からパソコンやタブレット・スマートフォンのブラウザで簡単に監視することができます。また、出力制御に対応したモデルもございます。
Q2
太陽光遠隔監視システムではどのようなデータ、内容が監視できますか?
A2
SolarViewシリーズでは、パワーコンディショナーとの通信で取得できる「太陽光パネルの発電電力(量)」、「パワーコンディショナーの出力電力(量)」および「運転状態(運転・待機・停止・異常など)、日射量、気温(気象計機器設置時)等」が監視できます。
Q3
太陽光発電所に異常があった場合、すぐに異常を知ることができますか?
A3
SolarView Compactにメール送信設定を行うだけで警報メールが発信できます。遠隔監視用のインターネット環境の他に、メールアドレスをご用意いただければ、別途サーバー利用料などのランニングコストはかかりません。メール発信する場合の異常項目も選択できます。
Q4
パソコンなどの表示機器を使用しないで、発電量等を外部に表示する方法はありますか?
A4
SolarView Compactでは、液晶モニターまたは屋外LED表示装置を設置することでダイレクトに計測画面を表示できます。液晶モニターには、DVI-D(HDMI変換)ケーブルでハイビジョン(解像度1280×720p)映像が出力できます。屋外LED表示装置は、オプションのLED表示装置(コンテック製)をお求めいただくことで表示できます。
Q5
産業用太陽光発電の発電量を確実に計測し運営をスムーズに行うには、どのような方式で計測・監視をすればいいですか?
A5

太陽光発電の計測方式は複数ありますが、「RS485通信方式」と「CTセンサー方式」が代表的です。「CTセンサー方式」では、パワコンが出力した電力量をCTセンサーで間接的にデータ収集を行うため、発電量の正確な情報が取れず計測精度の誤差が大きくなります。RS485通信方式」では、計測・監視装置がパワコンと直結されデータ収集を行うため、より正確なデジタルデータが収集できます。また、太陽光パネルの出力電力(パワーコンディショナー入力電力)、パワーコンディショナー運転状態も取得可能です。

方式 RS-485通信方式 CTセンサー方式
収集データ 交流電力量
(パワコンが出力した電力量)
対応
(パワコン毎)
対応
直流電力量
(パネルが出力した電力量)
対応
(パワコン毎)
非対応
気温 対応 非対応
パワコンの運転状態検知 対応
(パワコン毎)
非対応
Q6
太陽光パネルで起きるトラブル箇所の特定や性能劣化の状況を迅速に把握できる方法はありますか?
A6
巨大な発電所に設置された個別の太陽光パネルからトラブル発生箇所を迅速に特定する手法として、ストリング(直列接続した1つのグループ)単位で計測する方法があります。計測監視システム(SolarView)に拡張機能(SolarView String)を追加頂くことで稼働状況が把握でき、トラブル発生箇所を特定することができます。
Q7
太陽電池出力電力量とパワコン出力電力量の違いについて教えてください?
A7

太陽電池出力電力量は、太陽の光で太陽電池が発電した直流の電力量を示します。
パワコン出力電力量は、太陽電池で発電した電力をパワーコンディショナー*1が変換した交流の電力量を示します。
SolarViewシリーズのモデルによって掲載項目名が異なりますのでご注意ください。

モデル名称 ①太陽電池出力電力量 ②パワコン出力電力量
SolarView Air
SolarView Compact Series
直流電力量 交流電力量
SolarView Lite / Ex 積算太陽電池出力電力量 積算パワコン出力電力量
  • *1
    パワーコンディショナーとは、太陽光発電システムを利用する上で、太陽電池で発電された電気を家庭などの環境で使用できるように変換する機器で、インバータの一種です。太陽電池(ソーラーパネルなど)から流れる電気は通常「直流」であり、これを日本の一般家庭で用いられている「交流」に変換します。
電力量に関する特長
電力量の大小関係
①太陽電池出力電力量(直流)>②パワコン出力電力量(交流)となります。
①太陽電池(直流)で発生した電力をパワコンで②(交流)に変換する為、損失が発生し、②が①より少なくなります。
一般的な発電に関する集計や報告に使われる「発電電力量」とは?
①パワコン出力電力量(交流)となります。
パワコン出力電力量は、コンセントから使える電気となりますので、集計や報告対象に該当します。

 太陽電池 直流 パワーコンディショナ 直流から交流へ変換 交流 コンセントから使える電気参考:パワーコンディショナーの電力変換イメージ

Q8
電力会社への売電データとSolarViewシリーズから収集する計測データの比べ方?
A8

SolarViewシリーズ(以下「SolarView」)から収集する計測データと電力会社から届くお知らせ(以下「お知らせ」)の購入電力量(売電電力量)には、差異が発生します。差異の要因としては、次のものがあります。

①期間による差異

「お知らせ」の購入電力量は、電力会社が電力量メーターの値を検針し、今回検針値から、前回検針を引いた結果となります。※検針日は、毎月同じ日の同じ時間に検針するのではなく、月によって異なります。(検針日が不明なときは電力会社にお問い合わせください)

「お知らせ」にある購入電力量は、月初~月末(1日~31日)のデータではないため「SolarView」の年報データと比較すると差異が発生することになります。そのため、「お知らせ」の購入電力量と比較するには「SolarView」の計測データは、月報から対象となる検針期間のデータを抽出する必要があります。ただし、検針時間による差異を考慮する必要があります。

月報データは1日毎の集計が保存されており、検針の行われた時間によって差異が発生します。
例えば、5月7日10時に検針が行われたとすると

「お知らせ」では

  • 5月7日当日の10時までに発電した電力量は、今回の購入電力量
  • 5月7日当日の10時以降に発電した電力量は、次回の購入電力量

「SolarView」月報データでは、

  • 5月7日当日の10時までに発電した電力量は、5月7日の発電電力量
  • 5月7日当日の10時以降に発電した電力量は、5月7日の発電電力量

となるためです。

②発電所内負荷(消費)による差異
照明機器・空調機器・監視用の計測機器などで、太陽光発電設備からの電力を使用している場合、それらの機器の消費電力が差異となります。消費電力による差異については、SolarViewシリーズの計測データでは算出することはできません。
発電所内負荷による消費電力については、電気工事メーカーにお問い合わせください。
③発電所内損失よる差異
交流配線・電圧変換器(トランス)などによる損失による差異です。損失による差異については、SolarViewシリーズの計測データでは算出することはできません。発電所内損失については、電気工事メーカーにお問い合わせください。

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