パーツデポでは1993年の設立当初より、パーツ・アクセサリーの仕分け用に独自に構築した「ソーティングラックシステム」を使用しています。これは、デジタルアソートシステムをベースにした仕組みで、商品を出荷先別に棚へ分配し荷揃えするシステムです。
出荷商品の仕分けは、倉庫から出庫した商品に貼られたバーコードをステーション台車で読み取ると、台車に搭載したステーション端末にソーティング棚のレーン情報が表示され、同時に投入位置の表示器が点灯する仕組みです。作業者は点灯した所に商品を投入し、表示器をタッチして消灯。オーダーが完了するまでこの作業を繰り返します。
出荷商品がすべて揃ったレーンは、出荷側の表示器が点灯します。出荷側の作業者は、背後の箱詰めエリアで商品のバーコードを読み取り検品してから箱詰めします。
初期のソーティングラックシステムでは、約5万種類の部品在庫からオーダーごとにピッキングした商品を6ゾーン(192レーン)のソーティング棚に仕分けていました。しかし、車両の販売台数拡大に伴い、パーツ・アクセサリーの注文量も増加。また出荷先数の増加によるソーティングラックシステムの仕分け間口数の不足や、表示器の誤動作・断線など運用上の問題が発生していました。