2011年4月より、「登下校ミマモルメ」は有料サービスとして正式にリリース。それまではトライアル期間が設けられて、どのメーカーのコンピュータを採用するかも検討が重ねられた。
「こういったサービスを提供する際に重要視しなくてはいけないのは信頼性です。校門のそばに設置する機器は、収容盤には入ってはいますが、常に屋外に置かれることになります。当然、夏は暑く冬は寒い。そういった過酷な環境の中でも故障しないことが大切なのです。また、通過情報が登録アドレスに送信されるときにタイムラグがないなど、正確に動き続ける機器でなくてはいけません」(西岡氏)。
厳しい審査を経て、採用されることになったのはコンテックのボックスコンピュータ。西岡氏は「機器の調査はグループ会社のアイテック阪急阪神株式会社が担当したのですが、信頼性においてコンテックさんの製品が他社製品を寄せ付けなかったというのが正直なところです」と高く評価した。子どもや学校に関連するサービスは、保護者同士、学校同士の連携が強く、口コミでの情報伝達速度が速いため、少しでも問題が起きれば、サービスを普及させることはたちまち困難な状況となります。「2011年にスタートしたサービスは順調に拡大していて、現在は450校以上に導入していただいております。ボックスコンピュータは、登下校メールのシステムに採用しているのですが、登下校メールと一斉メールの利用者数は合わせて25万人を超えるまでになりました」(西岡氏)。
また、故障が少ないということは、信頼を獲得できるほか、メンテナンスにかける手間や時間を削減できるということでもある。さらに、ボックスコンピュータはカスタマイズしなくてもインターフェイスなどが充実しており、学校ごとに仕様を変更せずに導入することが可能。それだけ設置の手間も抑えることができた。
今後は「『登下校ミマモルメ』を全国展開していきたい」と語る西岡氏。さらなる事業拡大について語る西岡氏の言葉には、コンテック製品への確かな信頼が感じられた。