JACが採用したのはWES2009をインストールしたボックスコンピュータ。2014年3月から約70台を導入する。WES2009はXP採用システムの延命に最適で、2019年1月8日までの延長サポート(供給は2024年1月8日まで)を可能にした。この延命処置に加え、現行システムの移行にあたってコンテックの産業用PCを導入するためには、なにを決め手としたのだろうか。
「JALグループのネットワーク規約に則ったシステムで延命できることがまず大きな条件でした。その中で、我々のリクエストを丁寧に聞いて、本当にやりたいことを理解いただいた上で提案してくださったのがコンテックさん。導入の検討にあたっては、デモ機をお借りし、一緒に動作確認。カスタマイズの要望も細かく聞いていただいた。その迅速で理解力のある対応力は心強いと感じましたね。ホワイトリスト方式のセキュリティシステムが使えること、またWSUS機能(OSの自動アップデート機能)をカスタムできるなど、ボックスコンピュータは当社にとってより使いやすく、効率のよいカスタマイズが可能だった点も大きなポイントでした」(岩本氏)。
さらにボックスコンピュータの導入によって新たなメリットも期待されているという。
「従来であれば、新しいプログラムを導入する際には端末1台ごとにインストールする必要があったので、導入のたびにパソコンのある各空港に出張して、1台ごとにインストールしていたのです(苦笑)。でも今後はインストールや仕様変更は鹿児島で行えるので、大きなメリットになるだろうと期待しています」(岩本氏)。
また、A5サイズというコンパクトさも大きな利点だという。サーバーの様に一括で管理するためコンパクトにまとめて管理できるのは魅力です。
「現場の人間にとって違和感なく移行されることは大きな利点です。移行に際して作業が滞るということもありませんでした。これまで通り違和感なく使うことができるのは、オペレーションにとって最も大切なことなので、大きな利点になると思います」(岩本氏)。