概要・特長
本製品は、入力されたアナログ信号をサブギガ帯域の無線でデータ通信するアナログ入力ターミナルです。ワイヤレスI/Oシリーズのイーサネットゲートウェイ(親機)にデータを送信します。
本製品は、障害物に強く長距離通信が可能なサブギガ帯域を採用し、かつ、メッシュ機能に対応しているため、広範囲に点在する機器の遠隔監視・制御などに適しています。
±10Vのバイポーラ入力に対応した10bit 非絶縁アナログ入力4チャネルを搭載し、アナログ入力の基本機能に絞ったコストパフォーマンスに優れた製品です。
提供するドライバライブラリ API-AIO(WDM)を使用することで、Visual BasicやVisual C++などのWin32API関数をサポートしている各種プログラミング言語を用いてWindows用のアプリケーションソフトウェアを作成することができます。
※本製品は、必ずワイヤレスI/Oシリーズのイーサネットゲートウェイ(親機)と組み合わせてご使用ください。
※ドライバライブラリは、当社ホームページよりダウンロードしてください。
※AI-1004LY-WQ-USは、アメリカ合衆国でのみご利用いただけます。
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伝送距離に優れたサブギガ帯無線に対応
- 本製品は、入力されたアナログ信号をサブギガ帯域*1 の無線に変換し、ゲートウェイへ転送します。パソコンのLANポートから、ゲートウェイを経由して手軽にアナログ信号(±10V)の入力を行うことができます。
サブギガ帯は、電波の回り込み特性がよく、障害物があっても伝送距離(最大約1km)を伸ばすことができ、電波が混在している環境下でも安定した通信が可能です。長距離通信に向いているため施設間の配線工事なしでネットワーク構築が可能です。
*1 日本国内では、920MHz帯無線を別名サブギガ帯無線と呼ばれています。サブギガ帯無線とは1GHz以下の周波数帯のことを意味しますが、海外では国ごとに使用できる周波数帯が異なっており、アメリカ合衆国では915MHz帯、EU加盟国では868MHz帯となっています。
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高い信頼性のメッシュ通信
- 無線メッシュ技術により、通信が遮断されるなどの状況でも通信ルートを自動で変更し、通信を継続、安定することにより、障害に強い無線ネットワークを構築することができます。
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幅広い温度環境に対応
- -20~+60℃の周囲温度環境に対応しており、さまざまな環境で使用可能です。
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Windows版 アナログ入出力ドライバ API-AIO(WDM)
- Win32 API関数(DLL)形式で提供するWindows版ドライバソフトウェアです。Visual BasicやVisual C++などの各種サンプルプログラム、動作確認に便利な診断プログラムが付属しています。
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10bit 4ch ±10V アナログ入力
- ±10Vレンジ、シングルエンド、分解能10bitの4チャネルアナログ入力が可能です。
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アナログ入力の調整不要
- 本製品にはアナログ入力の調整機能がありません。
周囲温度が-20℃,+60℃の場合でも、調整不要で±10LSBの精度のサンプリングが可能です。