概要・特長
本製品は、Intel® Atomプロセッサx5-E3940(1.6GHz)を搭載したファンレス組み込み用コンピュータです。薄型設計でありながら、広温度範囲(-20℃~70℃ エアフロー 0.7m/s)とパフォーマンスを両立しています。
DisplayPort 採用のほかUSB3.2 Gen1x4、LANx2 の豊富なインターフェイスを備えています。また、無線LAN、Bluetooth を搭載しており、デジタル機器との接続が容易なことや周辺機器と接続するIoT ゲートウェイ端末として最適です。
CPU にEmbedded タイプを採用。安定供給が可能なパーツの使用により、安心してご使用いただけます。さらに、自社カスタマイズBIOS を採用し、BIOS レベルでのサポートが可能です。
FCC、VCCI、ULの輸出・安全規格に適合していますので、保守用部品として単体輸出が可能です。またBX-T210Rシリーズ製品はTELEC規格で認定されています。
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装置の小型化に貢献、設置面積ほぼA5サイズの省スペースPC
- 厚み30.3mm×幅182mm×奥行155mmの省スペース設計。わずか50mmの隙間にA5サイズ程度に設置が可能です。
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広温度範囲対応 -20~70℃で動作保証
- -20~70℃※1 の広温度範囲での安定動作が可能です。
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OSシャットダウン不要の電源断運用に対応 「電断プロテクト®」
- 電源障害からのデータ保護とストレージへの書き込みを禁止する「電断プロテクト®」機能を搭載。Windows IoT Enterpriseのロックダウン (ディスク書き込み抑制) 機能と併用することで、シャットダウン処理なしで安全に電源OFFすることが可能です。また、突然の電源断によるファイルシステムやデータの破損を防ぐことができます。
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信頼性の高いシステムに貢献する高セキュリティ設計
- TPM2.0 やセキュアブートといった最新のセキュリティ機能、USBデバイスでOS起動をロック「Secure Boot USB Key」といったコンテック独自の保護機能を搭載しており、産業用途に求められる高セキュリティを意識した設計を行っています。
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自社設計のBIOSによる便利なユーティリティ
- コンテック独自の便利なBIOSによるユーティリティ※2を実装しています。「CONTEC Fast Boot」では10秒※3でのWindows 起動を実現しています。
「Disk Copy」機能ではBIOS レベルでの安全なディスク・バックアップが可能で、ファイル形式や圧縮ファイル形式でのバックアップもサポートしています。「自己診断」機能では、電圧レベルや温度データ、オンボードデバイスやSSDなどのリソース情報を監視・診断することができます。また、BIOS を更新するための「BIOS更新ツール」※4を用意しております。
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※2
詳細についてはマニュアルの「BIOSセットアップ」をご確認ください。
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※3
工場出荷時のWindows10およびHORM機能有効時の実測値になります。構成によって時間は変動します。また高速起動有効時、TXE・TPM・Network Stack・SMART Self Test はサポートされません。
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※4
詳細は、当社テクニカルサポートセンターまでお問い合わせください。
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各種周辺機器との接続を容易にする豊富なインターフェイス
- DisplayPort x1、USB3.2 Gen1 x4、USB2.0 x2、LAN x2に加えて、アナログRGBポート、RS-232C x2(1ポートはRS-422A/485切り替え可能) を装備。ストレージには交換が容易なCFastカードスロットを採用しており、ログや収集データの書き込み領域として利用が可能です。無線LANおよびBluetooth対応機器との接続が可能です。