パフォーマンス測定データ

測定条件

PC 型式 VPC-3100
CPU Intel Core i5-8500 (3.00GHz)
RAM 32GB
OS Windows 10 Enterprise LTSC 64bit
計測ソフト開発言語 Microsoft Visual C++(MFC)

測定結果

連続サンプリング速度

アナログEシリーズでは、長時間連続でサンプリングした場合にバスのデータ転送が間に合わないためにサンプリング速度が制限されることがありました。
アナログGシリーズでは、DMAバスマスタ転送機能により、データ転送のボトルネックを解消、長時間の連続サンプリングにおいてフルスペック1MSPSでの連続データ取得を可能にしています。

AIO-163202UG-PE AIO-163202F-PE AIO-161601UE3-PE
有限サンプリング速度
(デバイスメモリ上限まで)
1MSPS(1μsec) 500kSPS(2μsec) 1MSPS(1μsec)
無限サンプリング速度
(長時間の連続データ取得)
1MSPS(1μsec) 200kSPS(5μsec) 250kSPS(4μsec)

Windows 32bit版から64bit版への移行が進む中で、64bit版ではOS側の仕様により、データ転送用バッファメモリがごく僅かの量(1MBまたは2MB)しか確保できず、DMA転送機能を十分に活かせない制約がありました。
アナログGシリーズでは、PCI Express及び64bit OSへのネイティブ対応により、転送可能メモリ空間においては最大2GBの大容量を確保可能とする性能向上を図っています。これにより、データ転送のボトルネックを解消、長時間の連続サンプリングにおいてフルスペック1MSPSでの連続データ取得を可能にしています。

  • いずれも計測は1ch、内部クロック使用

API関数実行時間計測

連続でサンプリングする場合だけでなく、単発でアナログデータを取得、出力する関数の実行処理時間についても高速化を図っています。関数の処理がすぐに戻ってくることで、製品検査のように計測と制御を交互に実行するようなアプリケーションのタクトタイム短縮を図ることができます。

AIO-163202UG-PE AIO-163202F-PE AIO-161601UE3-PE
AioSingleAi関数実行時間 15.75μsec 251.78μsec 88.41μsec
AioMultiAi関数実行時間 15.67μsec 224.19μsec 78.23μsec
AioSingleAo関数実行時間 8.79μsec 200.42μsec 27.90μsec
AioMultiAo関数実行時間 8.84μsec 200.43μsec 27.72μsec