産業用PC VPC-3100
アナログEシリーズでは、長時間連続でサンプリングした場合にバスのデータ転送が間に合わないためにサンプリング速度が制限されることがありました。 アナログGシリーズでは、DMAバスマスタ転送機能により、データ転送のボトルネックを解消、長時間の連続サンプリングにおいてフルスペック1MSPSでの連続データ取得を可能にしています。
Windows 32bit版から64bit版への移行が進む中で、64bit版ではOS側の仕様により、データ転送用バッファメモリがごく僅かの量(1MBまたは2MB)しか確保できず、DMA転送機能を十分に活かせない制約がありました。 アナログGシリーズでは、PCI Express及び64bit OSへのネイティブ対応により、転送可能メモリ空間においては最大2GBの大容量を確保可能とする性能向上を図っています。これにより、データ転送のボトルネックを解消、長時間の連続サンプリングにおいてフルスペック1MSPSでの連続データ取得を可能にしています。
連続でサンプリングする場合だけでなく、単発でアナログデータを取得、出力する関数の実行処理時間についても高速化を図っています。関数の処理がすぐに戻ってくることで、製品検査のように計測と制御を交互に実行するようなアプリケーションのタクトタイム短縮を図ることができます。