2020/12/10日本
プレスリリースの記載内容は、発表日現在のものです。ご覧いただいた時点において、販売状況 / 価格 / 仕様などが予告なく変更されている場合があります。あらかじめご了承ください。
株式会社コンテック (東京証券取引所第二部 証券コード6639) は、日本電気株式会社(以下、NEC)が開発した高信頼・低遅延の無線通信技術「ExpEther (エクスプレスイーサ) 無線IPコア」とコンテックの無線通信端末技術を融合させた汎用メディアコンバータ(以下、新製品)をNECと共同開発、2021年3月に受注開始することをお知らせいたします。
国内の製造業は変革の時を迎えています。新型コロナウイルス感染症の流行拡大や急速な気候変動などによる、リモートワーク対応・サプライチェーン分断・環境に配慮した設備投資・ペーパーレスへの対応など、次々と起こる課題への対応力が求められています。そのため、製造業ではデジタル技術を活用したDX (デジタルトランスフォーメーション) への取り組みが加速しつつあります。製造、流通、販売までを一気通貫で結ぶ業務プロセスの改革、工場の自動化・省人化、製品・サービスの拡充といった課題を、新しいテクノロジを組み合わせて次世代スマート工場を構築していく必要があります。
デジタル武装されたモノづくりのためには、制御装置のモジュール化や柔軟な工場レイアウトへの対応、タイムロスのないクラウド連携が求められています。実現にはOT※2のネットワーク通信を無線化することが有効ですが、必要なセキュリティや通信品質をどう維持管理していくかという課題がありました。
新製品は、NECが提供する「ExpEther※1」(エクスプレスイーサ)の無線IPコアの技術の採用により、複数の電波を使用して独自の符号化方式を用いることで安定した高速低遅延の通信が行えます。また、FA機器による電波の反射や減衰が起こりやすい環境でも電波干渉の少ないDECTにより通信を維持することが可能で信頼性を必要とする信号の伝送にも利用できます。
今回の発表について、日本電気株式会社 (NEC) デジタルプラットフォーム事業部長 門井忠茂氏より以下のコメントをいただいています。
NECは、この度のExpEther無線IPコア搭載のメディアコンバータ製品の発表を心から歓迎いたします。本製品により、ExpEther無線の特長である高信頼・低遅延な無線通信を生かし、ミッションクリティカルな機器、例えば工作機械やロボットなどのFA(Factory Automation)機器への無線導入が容易となります。NECも本製品の取り扱いを予定しており、FA機器に留まらず、この特長を次世代社会インフラを構成する様々な機器に展開すると共に、お客様のDX実現に向けた新たな価値創造につなげていきたいと考えております。
ExpEther無線メディアコンバータの外観イメージ
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