コンテック、無線機器で初となる
CC-Link IE TSN推奨無線機器試験 無線認証クラスAカテゴリCTRL認証を取得
FA (ファクトリーオートメーション) 分野における無線LAN活用を推進
アフリカ、アジア、ヨーロッパ、日本、中東、北米、オセアニア、中南米
プレスリリースの記載内容は、発表日現在のものです。ご覧いただいた時点において、販売状況 / 価格 / 仕様などが予告なく変更されている場合があります。あらかじめご了承ください。
株式会社コンテック (本社:大阪市西淀川区、代表取締役社長:西山 和良) は、業務用無線LAN製品 「FLEXLAN® FX5000 / FX3000シリーズ」 が無線機器で初(※)となる CC-Link IE TSN推奨無線機器試験 無線認証クラスAカテゴリCTRL認証を取得したことをお知らせします。
認証取得の背景
生産現場では、ドイツで生まれた 「インダストリー 4.0」 の原則を踏まえた生産性向上の取り組みとして、デジタル技術を駆使したスマート工場化、DX化 (デジタルトランスフォーメーション) が進められています。スマート工場の実現には、生産管理の計画層から製造指示の実行層、さらには、製造装置、生産ライン、センサなどの計測機器に至る制御層までのすべての機器をネットワーク接続する必要があります。
しかしながら、工場内のすべてに通信ケーブルを敷設するには大規模な設備投資が必要で、敷設後のレイアウト変更が困難になるなど多くの課題があります。工場システムでも通信ケーブル敷設の代替としてITシステムで広く普及するWi-Fi 無線LANの導入が始まっていますが、Wi-Fi 無線LANは電波帯域の混雑や干渉でジッタ (通信遅延時間変動) が発生し、ジッタに対する制約が厳しい制御層での導入は困難でした。
コンテックは、独自のチューニング技術を駆使して、業務用無線LAN製品 「FLEXLAN® FX5000 / FX3000シリーズ」 で、低遅延、低ジッタ通信を実現、工場システムのネットワーク全体をシームレスにつなぐ産業用ネットワークとして期待されている CC-Link IE TSN の制御通信を想定した 「カテゴリ CTRL」 において、無線機器として初めて(※) 無線認証クラスA認証を取得しました。
無線アクセスポイントについて
FLEXLAN® FX5000シリーズは、無線LANの新規格Wi-Fi 6E (IEEE 802.11ax) に準拠の無線LANアクセスポイントです。OFDMA (Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、MU-MIMO (Multi-User MIMO)、Spatial Reuse といった新たなテクノロジが実装され通信速度が高速化されました。また多くの子局を同時に利用する場合に発生していたスループットの低下や遅延が大きく改善されました。従来の2.4GHz帯、5GHz帯に加え、新たに6GHz帯が使用可能となることで電波干渉が減り、より高速で安定した通信環境を構築することができます。
FLEXLAN® FX3000シリーズは、最大300Mbps(理論値)の高速通信をサポートしたIEEE 802.11n/a/b/g規格対応の無線LANユニットです。モード切り替えにより、アクセスポイント(親局)・ステーション(子局)のどちらとしても機能します。ACアダプタ(別売)からの電源供給、直流電源(5-30VDC)の電源環境に対応、電圧変換なしでプリンタ、医療機器、POS端末、無人搬送車などの機器へ組み込みが可能です。

FXA5000

FXA5020

FXE5000

FXA3000

FXA3020

FXE3000
CC-Link IE TSN とは
生産現場のデータを活用するには、高速・安定した制御通信やITシステムへの大容量の情報伝送が可能なネットワークが求められます。したがって、先進的なスマート工場の実現には生産現場において産業用ネットワークとITシステムの情報伝送ネットワークの融合が必要不可欠です。また、生産現場における自動化の需要は年々高まっており、生産性・効率性・安全性の向上を目指す産業においてTSN(Time-Sensitive Networking)は重要な手段になっています。
これらの要求に応えるためCC-Link IE TSNでは、従来のCC-Link IEの特長を継承しつつ、時分割でリアルタイム性を実現するTSN技術を採用することにより、同一幹線上で複数の異なるネットワークの混在が可能となりました。これによりCC-Link IE TSNは、上位のITシステムから生産現場のFAシステムの階層を意識することなく、シームレスに連携し、製造業におけるさまざまなアプリケーションへの活用を実現しています。
CC-Link IE TSNの無線認証とは
CC-Link IE TSNの推奨無線機器試験は、有線通信であるCC-Link IE TSNのネットワークに無線機器を導入するための試験制度です。無線ネットワークでは、ケーブルの敷設が不要で柔軟なネットワークが構築できる一方、混信などによる通信の不安定さ、伝送遅延時間の変動など、無線通信特有の課題もあります。CC-Link IE TSNの無線認証は、CC-Link IE TSN のユーザーに対して、産業用途で安心して使用できる無線通信機器を推奨品として認定しています。
認定製品情報
エンドースメント
一般社団法人CC-Link 協会 (CLPA) は、株式会社コンテックの「FLEXLAN® FX5000 / FX3000シリーズ」が、CC-Link IE TSN推奨無線機器試験 無線認証クラスAカテゴリCTRL認証取得の発表を心より歓迎します。工場ネットワークを統合する技術が強く求められる中、CC-Link IE TSN を無線化するコンテックの技術は、製造業DXを推進するお客様が抱える多くの課題を解決し、DX化プロジェクトを成功に導くものであることを確信しております。今後さらに株式会社コンテックとのパートナーシップを強化していきながら、CC-Link IE TSNを活用したお客様へ最良のシステムを提案してまいります。
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