カウンタの概要と基礎知識をわかりやすく解説します。
パソコンにパルス信号を入力し、パルス発生回数をカウントする機能を増設するためのインターフェイスボードです。 パルス出力機器と接続して使用することでON/OFF回数をカウントしたり、ロータリエンコーダやリニアスケールなどと接続して使用することで工作機械のテーブル位置検出や重量変化の検出が可能となります。
プッシュ時のみ出力ONとなるモーメンタリ動作を行う接点スイッチや物体によりセンサ間の赤外線が遮蔽されることで出力ONとなる光電センサなど事象が発生した際にパルスを出力する機器をカウンタボードに接続することで、事象発生回数をカウントすることができます。
軸回転時の角度や方向に合わせてパルス列を出力するインクリメンタル型ロータリエンコーダ、直線軸の変位量や方向に合わせてパルス列を出力するインクリメンタル型リニアエンコーダなど移動量と方向に合わせてパルス列を出力する機器をカウンタボードに接続してカウントすることで位置や変化量の検出が可能となります。
なお、ロータリエンコーダ、リニアエンコーダにはパラレル出力形式であるアブソリュート型が存在しますが、こちらの入力機器としては、デジタル入力ボードが適しています。
当社のカウンタボードは、単相パルス、二相パルスのどちらも入力可能です。また、ゲートコントロール付き単相パルスにも対応しています。
90°位相が異なるA相(進み信号)とB相(遅れ信号)の2つのパルスでカウント数と方向を表現する方式です。Z相(基準位置信号)にて、カウント値をゼロクリアすることができます。
◆ 2相 1逓倍 アップカウント
◆ 2相 1逓倍 ダウンカウント
スイッチONやセンサONなどカウント起因となる事象の発生毎にパルスが出力される方式です。当社のカウンタボードには、アップカウント用とダウンカウント用の二つのパルス入力点が存在します。
単相パルスについては、ダウンカウント用パルスの代わりにパルスの有効/無効を制御するゲートコントロール信号を入力することも可能です。
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