「ExpEther※1無線IPコア」搭載の汎用メディアコンバータをNECと共同開発
OT※2ネットワーク通信を高信頼・低遅延で無線化
日本
株式会社コンテックは、日本電気株式会社(以下、NEC)が開発した高信頼・低遅延の無線通信技術「ExpEther (エクスプレスイーサ) 無線IPコア」とコンテックの無線通信端末技術を融合させた汎用メディアコンバータ(以下、新製品)をNECと共同開発、2021年3月に受注開始することをお知らせいたします。
新製品は、NECが提供する「ExpEther※1」(エクスプレスイーサ)の無線IPコアの技術の採用により、複数の電波を使用して独自の符号化方式を用いることで安定した高速低遅延の通信が行えます。また、FA機器による電波の反射や減衰が起こりやすい環境でも電波干渉の少ないDECTにより通信を維持することが可能で信頼性を必要とする信号の伝送にも利用できます。
メディアコンバータ機器の特長
ExpEther無線メディアコンバータの外観イメージ
有線LAN通信アプリケーションを無線化
- ExpEther 無線IPコア技術で高信頼・低遅延の無線通信を実現
- PROFINET, EtherNet/IP, CC-Link IE Field Basicなど、さまざまなプロトコルをスルー転送
高速通信と信頼性を両立
- ExpEther独自の符号化方式を用いることで複数の周波数の無線規格 / チャネルを同時に使用
- 状態が変化する複数の周波数帯のうち、常に性能が良い無線規格が使われ、かつ冗長化も実現
デジタル信号を無線化
- 親機⇔子機の間で入力4点、出力4点をVirtual Wire転送可能
- デジタル入出力をシェア―ド・バス方式でワイヤレス転送可能
Ethernetフレーム転送
- 有線Ethernet⇔無線間でMACアドレスを学習、Ethernetフレームのブリッジ動作を実現
- 無線ネットワークを簡単に分離可能なグループ機能を提供
簡単設定
- 「子機 / 親機」「Group ID」「子機No.」などのスイッチ設定のみでセットアップ完了
- ESSID / 暗号設定など複雑な設定が不要で、高いセキュリティを確保した無線通信を実現
柔軟な設置性
- 据え置き / 壁付け / DINレールなどFA環境での取り付け方法へ柔軟に対応
- オプションの設置用マグネット (CPS-MAG01-4) により、磁石による壁付けも可能
-20~60°C周囲温度に対応
- -20~60°Cの周囲温度環境に対応しており、さまざまな環境で使用可能
※1
標準のイーサネット上に業界標準バス規格であるPCI ExpressやGPIOを拡張する技術として2006年にNECが開発した技術です。イーサネットを利用してコンピュータと産業機器等のデバイスを遠隔に設置することが可能です。( 参照URL: https://jpn.nec.com/iot/platform/expether/index.html )
※2
OTとはOperational Technology (運用技術) の略で、工場設備・生産ラインを運用・制御する技術を意味します。製造現場をIoT化する上で高信頼・低遅延のネットワーク技術が求められています。
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